9月15日 『繋心』 |
繋いだ手 回る世界 落ちる涙 まだ世界は暗くて何も見えません 他人との関わりが不通 掬った雫 輝いた掌 昇る光 君が落としてくれた涙は光になったみたい 思わず繋いだ手を離して目を合わせたよ |
9月9日 『蛍』 |
光ってるの? その瞬きが返事? 話せないもんね 大丈夫 とても綺麗 |
光っていないと 見てくれないから 星に探しに行きました 光を貰いに行きました だけど見つかることもなく 誰のために輝いてるの? その質問は もっと大きな光に飲み込まれて 小さな小さな灯りでしかない僕は この宇宙の小さな歪みでしかないの |
5月7日 『花夢』 |
花になりたい 嫌いなものがないから 雨が降っても それは恵みの雨と思える どんなに日差しが強くても その日差しと生きることが出来る 素敵だなぁ 花の内側も見えないくせに そんな夢見てた |
5月7日 『うたかた』 |
うたかたの世界には どんな花が咲くの? こんなに汚れた歪みだらけの世界にすら 綺麗な綺麗な花が咲く もうすぐなくなってしまいそうな つまりは何も無くなりつつある その世界にはどんな花が咲くのかな? 小さなくしゃみで そんな世界はなくなって 夢を見ることすら出来なくなった 今度は僕の世界が うたかたの世界になるみたい |
4月15日 『花』 |
風が吹いた 花は散った 美しく咲いていた 花は散った そこに残ったのは 枯れ木と思えるような 寂しい寂しい大きな木 散るために咲くが花 見栄や欲ではなく 散る時の 一瞬の美しさ そのために 花は咲いていた |
4月10日 『壊れ』 |
在るがままを詠おうとした僕 渦巻いてる矛盾した小言 何を笑っている 何を笑っている ひとしきり遊んで飽きたら 次の玩具へ操り糸を伸ばす おそらく遠くから 壊れていく虚ろな世界を 崩れていく哀れな人間を 目を閉じて見ていた |