大切な物が なくなった
大切な人が 居なくなった

それは 自分の中にある自分より 尊い物だったかもしれない
その人は 自分の中に居る自分より 尊い人だったかもしれない

脳内で駆けずり回る微量な情報
内側で溢れだし溶け合う感情

止まらない

自分をそうさせているものが何か分からなくなるほどに憎く 重い

何でこっちじゃないんだろう・・・
何で自分が先じゃないんだろう・・・

残されたものの感情など考えもしない低俗な思考
分かっていてなおも考え続ける自分

出口のない見えない空間で一人座り込む自分
泣いているのだろうか?
薄らに笑っているようにさえも感じられる・・・


ああ・・・もう何も 残ってはいない・・
堕落した傍観者になる事だけは嫌だった自分が今まさにその状態

分からないふりをして考えてる自分を褒め称えることはできもせず
いっそこのまま只管に悩み続けている方が楽になれるかもしれない




妥協と苦渋に満ちた空間で小さく悲しげに笑う自分が見えた